精子の質を高めるために、今すぐできる5つのこと
こんにちは。
女性のための鍼灸院 – nobori – の中村です。
男性不妊は年々増えていてよくご相談を頂くのですが、日常生活のちょっとした行動が、精子の力を低くしている原因になっていることはご存知でしょうか?
不妊症の約5割は男性側に原因があります。精液所見が悪い方はもちろんですが、原因不明の不妊に悩む男性もまずはご自身の生活習慣を気を付けるだけで、数値でも分かるほど精子の質が変わります。
よく男性側が「精液所見の検査で問題ないと言われたから大丈夫」と思っている方がいらっしゃいますが、これは大きな間違いです。検査で分からない事も多々あります。妊娠するのは女性ですが、妊娠させる力は「精子の力」にありますので、ぜひ男性もより良いカラダづくりに取り組んでみてくださいね。
精液所見の基準について
WHOガイドラインにおける精液所見の基準値(各正常下限値)をまずはご説明していきます。
上記の精液所見の基準値は2010年に改訂され、各検査項目ごとに状態の良い順に並べたときの下から5%にあたる値を基準値としています。もちろんあくまでも基準ですが、男性は直近の体調や精神的ストレスなどで数値がとても変動しやすいです。
ではどのような生活習慣を送ると精子の質が高まるのか、反対に精子に悪影響が出る行動とは何か、一つひとつご紹介していきます。
精子の力を高めるために、今すぐできる5つのこと
男性の生殖器は体温よりもやや低く保つ必要があります。そのため、精巣は熱にとても弱く、下着は風通しがよくて熱がこもりにくいトランクスをチョイスすることをお勧めします。
妊活中の男性は、絶対やめた方が良いトップクラスに入るのは「サウナ」です。最近は健康意識が高い男性が多いため、サウナ好きが増えていますが、精子にとってサウナは地獄の環境です。
サドルの刺激によって男性器の血流が悪くなりやすいと言われています。通勤もしくは趣味の方は、せめてタイミングをとる前や採精前は控えた方が良いですね。
抜け毛予防や育毛剤には、男性ホルモンを低下させる作用があります。特に「プロペシア」という内服薬は、EDや性欲減退、精子数の減少など男性不妊の原因を起こす可能性が高いです。意外と知らない男性が多いので注意です。
射精していない期間が長ければ長いほど、精子のDNAが傷ついていきます。妊娠率を高めたい周期は、2〜3日に1回がベスト。採精時もしくはタイミングをとる際に、明らかに量が少なくなるという方は日数を調整してみてください。量より質、という事は忘れずに。
ㅤ
いかがでしたでしょうか。良いことは増やし、悪いことは一つでも減らす、この一つひとつの行動がやがて精子の質を変え妊娠させる力を発揮します。
また、現在は新型コロナの影響によって在宅ワークの男性が増えていると思いますが、女性に比べると男性の方が生殖器周囲の血流が悪くなりやすいのはご存じでしょうか。男性こそ、毎日適度な運動やストレッチを行いましょうね。
一日も早く、ご夫婦の”想い”がカタチとなりますように。
本日もお読みいただきありがとうございました。
鍼灸サロン -nobori- 中村 早耶香