自然妊娠の確率を高めるタイミングの取り方
こんにちは。
女性のための鍼灸院 – nobori – の中村です。
・タイミング(性交渉)をとるのは排卵当日が良い?
・排卵検査薬っていまいち分からない
など、タイミング法にまつわる疑問やお悩みってありますよね。
また、仕事の都合や体力面で月に2回ぐらいしかタイミングが取れないという方もいらっしゃると思うので、どの日にタイミングを取れば良いのか、妊娠率が高い日にちも今日はお伝えしていければなと思います。
現在タイミング法を実践されている方も、ステップダウンを考えている方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まずはあなたの排卵日を知ること
ここぞ!という日にタイミング(性交渉)を取っておきたいですよね。そのためには、まずはあなたの排卵日がいつなのかを知る必要があります。
少し排卵について復習しましょう。ホルモンの名前や作用を知りたい方は、以前アップした生理中のホルモン値の見方が分かりません。の記事も参考にしてみてくださいね。
月経周期とは、月経初日から次の月経開始の前日までの事ですが、多くの女性が28~30日のサイクルで月経が起きています。
まず卵胞は、脳の下垂体前葉という部分から卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されることによりどんどん成長していきます。卵胞が成長するにつれてエストロゲン(E2)の血中濃度が上昇し一定量を超えると、脳からは排卵を起こす黄体形成ホルモン(LH)が急速に分泌されます。
このLHが急速に分泌される事をLHサージと呼びますが、LHサージ開始からLH値のピークに達するまでおよそ14時間かかると言われており、LHサージのピークから24~36時間後にはほとんどの方に排卵が認められます。
排卵日を予測するために排卵検査薬(商品名:チェックワン・ドゥーテストなど)を一度は使われた方も多いのではないかと思いますが、排卵検査薬ではこの黄体形成ホルモン(LH)を検出しています。
排卵検査薬を使っている方から、「検査薬を使っても、色の濃さが曖昧でいつがピークなのか分からないため、タイミングをとる日が明確に分かりません・・」というご意見をいただきますが、大切なのはピーク時を知ることではありません。
排卵検査薬が陽性になったのであれば、その日もしくは翌日にはタイミングをとっておいた方がベストです。
妊娠する確率が高いのは排卵日当日だと思いますか?
答えはNoです。(今まで”排卵日当日に性交渉をしていた”という方も、妊娠しないわけではないのでご安心くださいね。)
実は一番確率が高いのは・・排卵日の2日前です。その次が排卵日の前日です。
排卵直前にタイミングを取るのが良いのでは・・と思われがちですが、射精直後の精子には残念ながら卵子と受精する能力が備わっていません。精子は、射精されてから5~6時間後に受精能を獲得します。(精子が女性の体内で生きられる時間は約72時間です。)
一方、排卵された卵子の寿命は24時間ですが、実際に受精する能力は6~12時間のみ。
以上のことを踏まえると、排卵直後の卵子を精子が待ち構えている状態が一番望ましいため、排卵の2日前に性交渉をとっておけると妊娠の確率が高まります。
いかがでしたでしょうか。
今日はあくまでも理論上のタイミング法のお話をさせていただきました。過去に”排卵日などを意識していなかったけど妊娠しました”というケースもありましたので、ちょっと妊活に疲れちゃったな・・という方は、あまり意識せずにタイミングにトライしてみても良いと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。
鍼灸サロン -nobori- 中村 早耶香